本来日本人の歯(天然歯)は欧米人に比べて黄色がかった色(クリーム色)をしています。これには個人差がありますが欧米人に比べて日本人はエナメル質(歯の表層)が薄いため下層の象牙質の色が透けるためです。ここでいう「黄色がかった」というのは天然歯の微妙な色合いのことですが、歯の目立った変色の「黄ばみ」や「黒ずみ」には原因があります。その原因というのは主に「色素が沈着した場合」、「薬剤や外傷、病気による場合」、「加齢による場合」がそれにあたります。
色素の沈着による変色
これは歯の表面についた茶渋、コーヒー、赤ワインやたばこのヤニなどによるもので、薬剤が化学反応を起こして色素が沈着する場合もあります。ステインとも呼ばれ、普段の歯みがきではとれない場合があります。
薬剤や外傷や病気による変色
薬剤や外傷や病気による場合は歯の深部(内側)から変色していることが多く、代表例として薬剤のテトラサイクリンがあげられます。このテトラサイクリンは昭和40年代によく処方されていた抗生物質の一種ですが、子供の時や母親が妊娠中にこの薬剤を大量に服用していると歯が茶色や黒く変色したり横縞が目立つ変色になる場合があります。他にはむし歯治療で神経を抜いてしまった歯、治療に使用した詰め物、過剰のフッ素摂取をした歯、なども変色する場合があります。
加齢による変色
歯は歳を重ねるごとに磨耗や微細な亀裂への色素の進入、歯の結晶構造の成熟に伴う透過性の向上、化学物質の体内からの進入などの原因で黄ばみが増していきます。
歯の変色に対する歯科医院の治療
現在多くの歯科医院では歯を白くする治療を行っています。治療法には色々な種類があり、具体的にはPMTC:プロフェッショナル メカニカル トゥース クリーニング、(簡単に言えば歯科医院でしかできない器具を使用した歯の掃除)や薬剤を使用した歯の漂白、歯を削ってかぶせ物をする方法などがあります。後者になるほど天然歯に手を加えることになり、むし歯でもない歯を治療することに疑問を持つ方も多いようですが、それでももっと歯を白く、美しくというニーズが高いのも事実です。