●麻酔注射 ●歯の色と漂白 ●親知らず ●歯科医院の個人情報保護
本来日本人の歯(天然歯)は欧米人に比べて黄色がかった色(クリーム色)をしています。これには個人差がありますが欧米人に比べて日本人はエナメル質(歯の表層)が薄いため下層の象牙質の色が透けるためです。ここでいう「黄色がかった」というのは天然歯の微妙な色合いのことですが、歯の目立った変色の「黄ばみ」や「黒ずみ」には原因があります。その原因というのは主に「色素が沈着した場合」、「薬剤や外傷、病気による場合」、「加齢による場合」がそれにあたります。 色素の沈着による変色 これは歯の表面についた茶渋、コーヒー、赤ワインやたばこのヤニなどによるもので、薬剤が化学反応を起こして色素が沈着する場合もあります。ステインとも呼ばれ、普段の歯みがきではとれない場合があります。 薬剤や外傷や病気による変色 薬剤や外傷や病気による場合は歯の深部(内側)から変色していることが多く、代表例として薬剤のテトラサイクリンがあげられます。このテトラサイクリンは昭和40年代によく処方されていた抗生物質の一種ですが、子供の時や母親が妊娠中にこの薬剤を大量に服用していると歯が茶色や黒く変色したり横縞が目立つ変色になる場合があります。他にはむし歯治療で神経を抜いてしまった歯、治療に使用した詰め物、過剰のフッ素摂取をした歯、なども変色する場合があります。 加齢による変色 歯は歳を重ねるごとに磨耗や微細な亀裂への色素の進入、歯の結晶構造の成熟に伴う透過性の向上、化学物質の体内からの進入などの原因で黄ばみが増していきます。 歯の変色に対する歯科医院の治療 現在多くの歯科医院では歯を白くする治療を行っています。治療法には色々な種類があり、具体的にはPMTC:プロフェッショナル メカニカル トゥース クリーニング、(簡単に言えば歯科医院でしかできない器具を使用した歯の掃除)や薬剤を使用した歯の漂白、歯を削ってかぶせ物をする方法などがあります。後者になるほど天然歯に手を加えることになり、むし歯でもない歯を治療することに疑問を持つ方も多いようですが、それでももっと歯を白く、美しくというニーズが高いのも事実です。
歯の漂白(ブリーチング)
歯の漂白はほんとに白くなるのか? まず漂白の原理(なぜ白くなるのか?)を説明します。漂白に使用する薬剤は「過酸化水素水」を含んでいます。その薬剤が歯の表面に浸透し過酸化水素が発泡することによりできる酸素で色素を分解します。またその時、歯の表面のエナメル質の基質部を一部溶解します。これによって歯の表面には小さな凸凹ができ光を乱反射することで白く見えることになります。簡単にいうと薬剤で色素を分解、その上歯の表面をすりガラス状にして白く見せるのです。ですから歯の表面についた色素が原因で変色している場合には効果的だと言えるでしょう。しかし歯の内部から変色している場合は効果が薄く特殊な方法をとらなければ白くなりにくいでしょう。危険性と言うほどでは無いかも知れませんが知覚過敏になる人や違和感を覚える人もいるようです。(知覚過敏に対してはコーティングなどで対応されているようです。)漂白の効果に関しては個人差が顕著にでます。それと漂白は半永久的な効果はありません。歯の漂白は歯科医師の間でも賛否両論というところです。 オフィスブリーチングとホームブリーチング 漂白には歯科医院で行うオフィスブリーチングと家庭で行うホームブリーチングがあります。 オフィスブリーチングは強い薬剤とレーザーや強い光を出す照射器を使って一日で白くしてしまいます。満足行く結果になればいいのですが、漂白には個人差があるので、ムラがでたり、透明感に欠けることがあるようです。また早く白くできる反面、後戻りも早いようです。それに特殊な機器を使って光やレーザーを照射するため、治療費が高額となり、何十万も払ったのに思うように白くならなかったという苦情があるのも事実です。 ホームブリーチングは濃度の低い薬剤をマウスガードに流し込み一定時間装着して漂白を行います。ホームは効果が出るまで個人差がありますが1週間〜1ヶ月と言われています。マウスピースを作る必要がありますが徐々に効果があらわれその効果も持続期間が長いようです。しかしオフィス程の費用はかかりませんが歯科医院に行かなければならないのは同じであること、マウスピース(マウスガード)を毎日装着しなければならないなど手間はかかることになります。 歯の漂白はかぶせ物とは違い完全に理想の色になるとは限りません。また歯の質、変色の原因によって漂白の期間、費用が異なります。費用に関しては歯科医院によって使用する薬剤、器具、期間が異なり数万円から数十万円の幅があるようです。それに歯を削る程ではありませんが歯に手を加えることには変わりませんので歯科医院でカウンセリングをうけ、治療法、費用など十分納得してから漂白を行うようにすることをお勧めします。
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