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歯科医院のレントゲンについて

レントゲン(X線撮影)とは?
 レントゲンと言うのはX線を発見した物理学者の名前です。
1895年ウィルヘルム・コンラッド・レントゲン博士が真空放電管の電極から何か目に見えない光のような物が出ていて、物質を突き抜ける不思議な性質があることを発見し、未知の放射線と言う意味でX線と名づけました。
 自然界にも放射線はあり、通常日本人の平均で宇宙、大気中、地中、体内からの放射線を一年間に約2mSv(ミリシーベルト)という放射線を浴びています。では実際、全身にどの位の放射線を浴びると体に害があるかというと200〜250mSv以上と言われています。
ちなみに
500mSvで白血球が一時減少、
1000mSv吐気、嘔吐、全身倦怠、リンパ球激減、
2000mSv5%の人が死亡
4000mSv50%の人が死亡
6000mSv90%の人が死亡
また法令で規定されている放射線業に従事する人が1年間に 浴びても良い放射線許容線量は50mSv以下とされています。(赤ちゃんに放射線が原因で奇形が発生するには少なくとも100mSvが必要だと言われています。)

Sv(シーベルト)=(体が吸収した放射線のエネルギー)×(体への影響度合い)

歯科のレントゲン装置

 ほとんどの歯科医院にはデンタル、パノラマと呼ばれる2種類のX線装置があります。デンタルとは口の中にフィルムを入れ、1歯〜2歯とその周辺を限定して撮影されるものです。パノラマとは装置に頭を固定して、全顎つまり顎の部分すべてをぐるっと一回り撮影したものです。
 歯科医院には鉛入りの壁で囲まれたレントゲン室が設けられ、基本的にはその中で撮影がされることになっています。鉛がX線を吸収する性質を持っているので外に漏れる心配はありません。被曝量も撮影する部位、デンタル、パノラマによって多少違いますが約0.004〜0.03mSvと極少量の被爆量です。参考に胸部のX線撮影では、0.06〜0.5mSv、胃のX線撮影では、約3〜4mSv、頭部CTで約0.5mSvです。
パノラマレントゲン装置
最新のデジタルレントゲン(X線)装置

 従来のX線装置はデンタル用フィルム、パノラマ用フィルムを使用しており、撮影後は暗所での現像作業が必要でした。しかし最近ではフィルムのかわりにCCDを使用し、パソコンにX線画像を直接取込むデジタル技術を活用したX線撮影装置が開発され販売されるようになりました。デジタルの良い面はフィルムのかわりに使用されるCCDの感度が良いため、更に少ないX線で撮影が可能になったこと、撮影後即座にモニター画面に表示できるため従来の現像などの待ち時間がないこと、印刷が容易なことが上げられます。またパソコンで画像調整ができ、専用ソフトのいろいろな機能で撮影した画像から多くの情報が入手できるようになりました。歯科医院にとってもフィルムと現像のコストが削減でき手間と時間もかからないことから導入する歯科医院が増えています。
 もう一つのデジタルX線装置としてX線コンピューター断層撮影装置(CTスキャナー)があります。この歯科用CTスキャナーは3次元の立体的画像とその断面をみることができ、通常のX線写真より詳細な情報が入手することができます。(主にインプラント治療、根尖病巣、顎関節、埋伏歯などの診断に力を発揮します。)高価な機械ですので、まだ多くの歯科医院と言うわけにはいきませんが、インプラント治療を行う歯科医院を中心に導入が進むでしょう。
デジタルパノラマレントゲン写真
デジタルパノラマレントゲン写真

瞬時に取込まれたX線画像をパソコンの画面で見たところです。
左の図はインプラントの術前の埋入想定画像となっています。(黄色の部分がインプラント埋入予定部分)

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