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●インプラントとは
●インプラントは治療法のひとつ
●インプラントは誰にでも適応しない?
●インプラント治療はどこの歯科医院でも受けられる?
●インプラントの種類
●製品としてのインプラントとそのシステム
●インプラントのメリット・デメリット
●インプラント治療とその他の治療法との比較
●インプラント治療のプロセス
●インプラント治療のための歯科医院の選択基準



インプラントとは?

辞書で調べるとインプラントとは次のような記載があります。
インプラント 【implant】
(1)

欠損あるいは外傷を受けた部位に埋め込むために,人工的に作製した器官・組織の代替物。または,それを埋め込むこと。人工関節・義歯・腱(けん)・血管など。
(2)
身体改造の目的で,皮膚下に人工物を埋め込むこと。また,そのような人工物。
歯科でいうインプラントとは、歯を虫歯や歯周病、外傷などで失った場合に、人工の歯が簡単には外れないように、骨に埋め込む人工歯根のことを言います。
インプラントは治療法のひとつ

歯のもっとも重要な役割は噛むことです。前歯は食物を切り裂く機能と同時に審美的な役割を持ち、奥歯は食物を噛み砕く、また人間の「踏ん張る、力を入れる」という行動に密接に関係しています。このような歯を1本でも失うとその機能と審美性が失われ、身体のバランスに悪影響を及ぼします。そのためにできるだけはやく人工の歯で補わなければなりません。そこで歯を補う方法のひとつがインプラントというわけです。
 人工の歯で補う他の治療法(補綴)としては保険が適応されている「義歯(入れ歯)」と「ブリッジ」が一般的な方法です。
インプラントは誰にでも適応しない?

インプラントは誰にでも適応する治療と言うわけではありません。あごの骨が薄い人、歯周病などで骨の吸収が進みそこに骨が少なくインプラントを維持する強度が足りない人、強度の糖尿病などの疾患のある人、インプラントが体に合わない人(金属アレルギー)など、もちろんこの中にはその問題を克服できる手術方法もありますがインプラントは誰にでも適応する治療法ではないのです。
インプラントはどこの歯科医院でも受けられる?

インプラントは歯科医師の誰もが行える治療法ではないのが現状です。それは歯科大学ではインプラントの理論は簡単に教えていても、具体的な実習はまだ組み込まれていないといえます。歯科医師は卒業後にインプラントを提供しているメーカーの講習会を受講し、購入するためのライセンスを取得して治療を行っています。またインプラント治療は歯科の全ての部門の知識と技術の集大成のようなものであり、外科的手術を含め簡単な治療ではありません。そういうことからすべての歯科医院でインプラント治療ができるという訳ではないのです。この様な実態を知っておくことも大切なことではないでしょうか。
インプラントの種類

インプラントというのは通常、人工歯根(骨に埋め込む支柱の部分)のことを差し、上部構造と呼ばれる人工の歯の部分とセットで機能します。
 また、インプラント体は「フィクスチャー」と呼ばれる歯根部分と「アバットメント」と呼ばれる支台部分とに分けられ2ピース構成となっています。また歯根部分と支台部分が一体となった1ピース構成のインプラントも存在します。

●スクリュータイプ
現状主流となっている形で、文字通りねじのような形をしています。骨に専用ドリルでねじ切りを作りそこに埋め入れます。骨との結合の強度も高くなり、安定した形です。

●シリンダータイプ
ねじのついていない円筒型のインプラントで、スクリュータイプと共に現在良く使われる形です。初期の安定性がスクリュータイプよりも弱いので2回法が適しています。

 以上の2タイプが日本のインプラント治療に約90%以上使われていると言われています。またインプラントには形状(メーカー)によって1回法、2回法と呼ばれる手術方法があります。簡単にいえばインプラント治療が終わるまでに手術を1回するのか2回するのかということでどちらがいいというわけではなくそれぞれのインプラント理論によって確立された手術方法(システム)となっています。

色々なメーカーのインプラント(フィクスチャー)
色々なメーカーのインプラント
製品としてのインプラントとそのシステム

インプラント(人工歯根)部分は大学病院や学会、臨床医(歯科医院)の協力を得て、世界で100以上ものメーカーでつくられています。日本ではそのうち50種類〜それ以上のインプラントが使われていると言われており、歯科医院でも複数のメーカーのインプラントを症状に応じて選択しているところもあります。しかし、たくさんあると言っても現在のインプラントはオッセオインテグレーションと呼ばれるチタンと骨が直接結合する方式をとった歯根形状のものがほとんどで、素材は純チタンかチタン合金が使われています。中にはハイドロキシアパタイトでコーティングしたチタンのインプラントも使われていますが、素材と基本構造はどのメーカーもほぼ同じといっていいでしょう。今までにはチタン以外に色々な素材が使われてきましたがオッセオインテグレーションを基本にしたインプラントには総合的に勝るものがなく、淘汰されています。
 私たち患者がインプラントのメーカーや種類を選ぶことはできませんが、現在日本で使用されているインプラントのほとんどが、メーカーや学会の研修会・講習会を受けライセンスを取って治療を行う方式をとっていて、歯科医師は勉強会や学会の研修会、講習会などを経てたくさんのメーカーの中から「これだというもの」を選んでいます。ですから、どのメーカーのインプラントが良い、悪いというわけではなく、それぞれのインプラント理論によってシステム化された製品であるということです。むしろ私たち患者にとって重要なのは製品ではなく、歯科のすべての部門の知識が必要とされているインプラント治療を行う歯科医師選び、歯科医院選びの方でしょう。


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